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8Hパワーエンデューロ参戦記 Beta RR2T250 後編

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こんにちは、横浜店オフロード担当のタカミです。

7/29(日)に福島県のチーズナッツパークにて開催された、

8Hパワーエンデューロに参戦してきました。

レースに出るまでの準備の様子はコチラ

 

レースは日曜日に開催されたのですが、土曜日の昼頃には現地入りしました。

既に多くのチームがパドックを埋めています。

写真1

 

私はこのチーズナッツパークは初めて走るので、設定されたコースの下見に行きます。

コースは1周約7km。ほぼ全て山の中なので、基本的に平地はありません。

写真2

 

下の写真は、スタート直後の大坂です。

写真3

この写真を撮影したときはカラッカラの超ドライ。

一緒に下見したチームメンバーのチーズナッツパーク経験者によると、

「スピードが出るので、坂の頂上でジャンプすることになります。」

なんてことを言ってたのですが、レース当日はこの場所がヒドイことに・・・

 

その他にも、コースには沢下りも用意されていました。

写真4

写真では分かりづらいですが、撮影ポイントのすぐ先に1.5m程の段差があり、

沢に沿って緩やかに下っていくコース設定です。ここも下見した時点では、

比較的平和な状況だったのですが・・・

 

3時間ほどかけて全てのコースを徒歩にて下見した結果、

「そんなに難しい場所は無かったですよね?」

「これだけ乾いていると、埃がヒドイから前が見えなくなるかもね。」

「予報ではこの後に雨が降ることになってるから、降水量次第ですね。まぁ大丈夫でしょう!」

という、割と楽観的な予測。

昨年ヒドイ目にあったにもかかわらず、希望的観測全開です。

 

 その後、パドックに戻ってマシンの最終セットアップ。

写真5

昨年までの参加車両とは違って、生粋のエンデューロマシンです。

このマシンでダメなら、もう言い訳はできません。

 

その後、夕食の準備をしている最中に雨が降り出しました。降り始めの頃は、

「埃が出なくなってベストコンディションかもね。」

みたいな話をしていたのですが、徐々に雨脚が強くなりどしゃ降りに・・・

下見したコースを思い出しながら、

「あの場所結構ヤバイのでは・・・?」

というポイントが多数あったことにイヤでも気付いてしまいます。

スタートライダーを任された自分としては、

状況もわからずに出撃することになるので、不安ですが、

とりあえず料理で栄養補給をして明日に備えて早めに就寝しました。

 

 

レース当日になりました。

いよいよ本番。

スタートラインからゼッケン順にバイクが並んでいきます。 

写真6
写真7

 

このレースはルマン式のスタートを採用しているので、

コースを挟んでバイクの反対側でライダーが待機して、

スタートの合図と同時にバイクに駆け寄ってから、エンジンスタートになります。

写真8
 

 

昨晩からの雨が降りやまず、コースコンディションは相当悪化していると思われます。

スタートしたら、様々な困難が待ち受けているのでしょうが、

自分とマシンを信じて行くしかありません。

 

スタート直後の大坂登り口です。

写真9

 

大坂自体はこの路面コンディションでも、それほど難易度は高くないのですが、

一気に大量のライダーが進入したことで、ラインが制限されてしまい、

難しいラインを走らざるを得ないライダーもいました。

その結果・・・

転倒、またはスタック車両が発生

車両にライン塞がれる

難易度上昇

転倒車続出

渋滞発生 

 

 という事態になりました。まさに負のスパイラル。

 

坂の上の方ではこんな状況です。

写真10

 

路面が滑る状況で、ラインを変えながら隙間を縫って登頂するのは、

かなり難易度が高いため、スタートで出遅れたライダーは、

ほぼ渋滞に巻き込まれました。

 

自分はゼッケン順が早かったおかげで、

転倒車が増える前にギリギリこの渋滞を回避。

奥のステージへと進んでいきます。

 

しかし、その奥のステージで散々な目に遭うことに・・・

何度も転倒し、足場の悪い状況でのリカバリーに体力を消耗します。

その度にセルスターターや、軽い車両の有難みを実感します。

 

体力を削られながらもコース終盤まで到達しましたが、

そこに長い下り坂が待ち構えていました。

ドライ状態で徒歩での下見時に、斜度が急すぎるため、

歩いて降りることができなかった(走って降りました)下り坂です。

土質と雨のおかげで、ツルツルのコンディションへと変貌しています。

 

ええ、もちろん転びました。

 

バイクを引き起こそうとして踏ん張った時に、

バイクもろとも1mほど滑り落ちた時点で、

乗車して降りることはあきらめました。

 

バイクを支えきれずに途中で何度も転びながら、

どうにかして坂は下りきったのですが、

その時点で体力の限界ギリギリです。 

そんなかなりヤラレた状態で撮影された写真がコチラ。

写真11

・・・前のライダーさん(#130)余裕ですね。

自分にはカメラマンさんの方を向く余裕は既にありません。

この時点でスタートしてから約40分経過。

この後、第2ライダーへと交代しました。

 

途中、けが人が出た為、赤旗中断が実施され、

路面コンディションを考慮して、コースのショートカットが行われました。

 

天気は、昼過ぎまで降ったり止んだりを繰り返した後に晴れ渡り、

急速に気温が上昇しました。

シャバシャバだったコース内の泥も、水分が抜けて重くなっていきます。

 

以下、14時頃に3回目の走行をした際の動画です。

※ ご注意

スピード感とか爽快感は全くありません。

なんでもない所で空吹かししてますが、マシンが2st車両なのでプラグのカブり対策です。

画面にバイクが映り込んでいるため分かりにくいですが、

  車両の下に見える泥の具合とか、

周囲のバイクの動き(早いバイクもたくさん居ますが)、

  コース脇に散見される力尽きたライダー等から、

コース状況をご理解頂けると幸いです。

 

以上のことを踏まえた上で、私のヘタレ具合をご覧下さい。



 

 

 

チームメイトの奮闘もあり、どうにかチェッカーを受けることができました。

写真12

 

頑張ってくれたマシンもこんな具合になっておりますので、

キッチリ洗車と整備を施して、来年(?)に備えたいと思います。

  写真13

 

あ、自分のライディング技術も向上させないといけませんね。

 

 

写真提供

8時間パワーエンデューロ実行委員会 様

ドローンスクールジャパン茨城水戸校


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