こんにちは、横浜店のオフロード担当 タカミです。
今年も7/28(日)に開催された、通称「裏の8耐」こと、
8時間耐久パワーエンデューロに参戦してきました。
レース会場は昨年同様、福島県のチーズナッツパークです。
レースは日曜日の早朝からスタートになりますので、
前日の土曜日から会場入りして、準備を整えます。
一緒に参戦する本社勤務の物流マンH氏のマシンも積んでいくので、
荷物満載の私のトランポ。
お昼ごろにレース会場に到着して、ピット設置。
良い天気ですが、夜には天気が崩れる予報。
コースの下見に行くので、
万一の降雨に備えてバイクや荷物をテント内に収納します。
全長約6kmのコースを下見します。
エンデューロレースではこれが非常に大事です。
ライン選択の予習だったり、難所に対する心構えをしておくことができます。
写真でこの傾斜が伝わるでしょうか?
昨年、私が散々な目に遭った激下りセクションがこちらです。
3時間ほど山の中を歩いて下見を終えると、
後発組の物流マンH氏達も到着済み。
既に一杯やってます。
「前日にお酒飲み過ぎると熱中症になりますよー(棒読み)。」
と思いつつも、例年の事なのでなんとかするでしょう。
趣味で食事係を買って出ている私は、
皆に手伝ってもらって調理開始。
事前にある程度仕込んできてますので、1時間ほどで完成。
今年はもつ鍋と鶏肉のトマトソース煮込みです。
その後、近くの温泉に行って汗を流してから宴会開始!
翌日の朝が早い為、各自早めに就寝。
床に入る直前に予報通り雨が降り始めました。
翌朝起床すると、地面はかなりの水を含んでいます。
今年もスタートライダーを任された私は、
昨日下見した様々なセクションがマディになった状況を想像し、
さらに、台風翌日に開催された昨年のレースで、
ヒドイ目にあったのを思い出し、
レースをキャンセルして帰りたい気分になりましたが、
覚悟を決めて出走の支度をします。
8時間耐久パワーエンデューロは、鈴鹿8耐と同じくルマン式のスタートです。
ゼッケン順にバイクを並べ、ライダーは5m程の距離を取ってバイクと向き合った状態で待機。
スタートの合図と同時に走ってバイクに乗り込み、エンジンをスタートさせます。
早目にスタート地点で待機をしていると、
同じくレースに参加する、僕にバイクを売ってくれた店の店主が来て、
簡単にマシンのチェックをしてくれました。
レース前にお店でチェック&メンテナンスしてもらうつもりでしたが、
忙しくてお店に行けなかったのを心配して来てくれたようです。
チェック終了後に
「念のためガスコックはOFFにしておきますね。」
と声をかけてくれたのですが、このすぐ後に悲劇が・・・
スタートの号砲が鳴り、レース開始!
セル付のマシンなので、滞りなくエンジン始動。
ゼッケン順のグリッド46番は、エントリー数150台の中では前の方ですが、
コースに入る時には既に数多くのライダー達との車間がほぼ無い状態でした。
スタートしてすぐの段差があるコーナーで、
ラインの選択肢が無く、轍にはまり早速転倒。
すぐにリカバリーしますが、出遅れて焦り始めます。
また少し進んだところで、なんでもない段差でエンスト!
焦って何度かセルを回すも、エンジン掛からず。
キックでの始動も試みますが、何回キックしても不発。
さらにセルを回すも、やはりエンジンは掛からず、途方に暮れる私。
まさかの故障?とドキドキしながらも状況を確認。
セルは回っているし、さっきのスタート時も問題なく始動した。
プラグ・エアフィルターは新品。
ガソリンは満タン・・・・・!!
さっきガスコックOFFにしてたのを思い出し、すぐにコックオン。
セルを回してもエンジンは掛かりませんが、
ガソリンがキャブレターに到達していないと判断し、
焦りながらも暫く待ちます。
間を開けながら何回かセルを回したところで、エンジン始動!
ほぼ最後尾からのリスタートとなりました。
自分のできる範囲で飛ばして順位を上げようとしますが、
コースの各所で発生している渋滞と、
降雨によるコンディションの悪化で体力が削られ、
ペースが上がりません。
1周終えたところで、2周目に突入する体力に不安を感じ、
不甲斐ないと思いながらもピットイン。
次のエースライダーにバイクを託します。
我がチーム内では圧倒的に速いエースライダーが、期待に応えて激走!
みるみると順位をあげていきます。
今回のコースレイアウトはアップダウンが多く、
わずかな平地部も路面がヌルヌルとなっているため、
気を抜いて走れる箇所が無く、体力的に厳しいものでした。
また、コース内は湿度が非常に高く、林間コース内は無風状態。
熱中症の危険性を常に意識しながらの走行となりました。
私の技術と体力では連続で2周走るのがギリギリで、
その2週目も疲労の蓄積でミスによる転倒を連発するという情けない状態でしたが、
なんとか大きなミスをすることなく周回ペースをキープ。
そして朝8時のスタートから8時間後、
マシントラブルもチームメンバーのケガもなく、
無事に完走することができました。
レース終了直後のバイクです。
昨年の8耐直前に購入して、
まだ5回しか乗っていないのにボロボロです。
そしてサイドスタンドが無くなっていることが発覚!
度重なる転倒で取付ボルトが緩んだ結果と思われます。
コースもハードでしたが、お財布にも意外とハードなレースなのでした。
毎回なんだかんだで厳しいレースで、
走っている間は
「こんなのやってられるか!」
と思うのですが、
終わってからはみんなで
「また来年がんばろうね!」
となっています。
やはり、
苦しい体験の方がより強く心に残るのでしょうか?
そして来年もまた、
ツライのが分かっているのに、
エントリーしちゃうんだと思います。
皆さんも思い出に残るレースに出てみてはいかがでしょうか?